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執筆者の写真Bobson

関ヶ原で一人


どーも、先日人生初のぎっくり腰になったBobsonです。

ぎっくり腰って辛いのね。本当動けない。

しゃがめないから靴下も履けないし。

整形外科と整骨院、両方行きました。

でも現在進行形で痛いです。

整形外科で痛み止めの座薬を出されました。

座薬も人生初かもしれません。

お尻の穴に異物が入るのはすごい変な感じがします。

コルセットずっとしてたら皮膚がかぶれました。

夏の馬鹿野郎です。

というわけでしばらくは要介護Bobsonです。。。

さて、結構前になってしまうんですが、7/8(月)にボクラ団義さんの「関ヶ原で一人」を見てきました。

感想を書こう書こうと思っていたんですが、ツイッターでつぶやくだけでは味気ないし、ここにちゃんと書こうと思っていたら、自分の公演やらなんやらで忙しくなってしまって、なかなか書けずにここまで来てしまいました。

逆にここまできたらネタバレありで感想を述べていきたいと思います。

以下、あらすじです。

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時は2019年現代。とある⾼校で⽇本史を教える歴史教師、【⽊下たすく】。特に戦国時代に熱い拘りを持つ彼には、⼤好きな戦国時代の終焉直前にただ⼀つ、許せない戦いがあった。⻄暦1600年、9⽉に巻き起こった天下分け⽬の⼤戦(おおいくさ)。『関ヶ原の戦い』である。 歴史上、結果的に勝利した徳川家康(とくがわ いえやす)にも、その後彼によって開かれた江⼾幕府にも、全く⽂句の無い【たすく】だったが、どうしても許せないのがその決着に⾄るまでの経緯であった。⽣徒たちに熱く関ヶ原について語る⽊下たすくの熱が最⾼潮に達した次の瞬間、彼の⽬の前に広がっていたのは⾼校の教室から⼀転、戦国時代の⼭の中だった。そして更にそこで彼が⾒たのは、関ヶ原の戦いで最もたすくが許せない活躍をする筈の武将“⼩早川秀秋”が【死】を迎える瞬間であった…。 企画演劇集団ボクラ団義vol.22 は、4年前に他団体で上演されたオリジナル作品をボクラ団義版の特別本公演として送る戦国舞台劇! あの『関ヶ原の戦い』について、ずっとその気持ちが理解できなかった男が、その戦いの地に⽴った瞬間に思うこととは? ボクラ団義が送る歴史教師タイムスリップ型戦国スペクタクル舞台劇!

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というわけで私がボクラ団義さんでも特に好きな時代物だったのですが、いやあ楽しかったです。ボロボロ泣きましたし。

最初歴史の授業みたいなところから始まるんですが、⽊下たすくのセリフ量が半端ない。

まあ本当に授業ですからね。とにかくよく喋る。テンポよく喋る。

すごいなーと。

そして授業の中で歴史上のエピソードとして石田三成と大谷吉継のお茶会の話が語られます。

割と有名な話なんですが、私、もうこの時点でちょい泣きしてました。

大谷吉継は「らい病(ハンセン病)」にかかっていたんですが、まあ今でも多少あるいわゆるハンセン病患者への差別みたいのがあったんです。

そんな吉継が三成と同じお茶会に参加した時、お茶を参加者が順番に飲んでいると、吉継の番の時に、顔から膿が垂れて茶碗の中に入ってしまうんです。

吉継の膿が茶碗に入ってしまったのを見た参加者たちは気持ち悪がって、回されたお茶を飲みませんでした。

しかし、三成はそれをずぱーっと飲み干し、「おいしかったので全て飲んでしまいました。もう一杯たてていただきたい。」と言ったのです。

後世の創作かもしれませんが、吉継が三成についていくと決めたきっかけでした。

三成かっけー。

たすくは三成が大好きで、⼩早川秀秋が大嫌いだったのですが、タイムスリップして自分が小早川秀秋になってしまい、小早川が何を思ってその時代を生きたか、三成はどういう人物だったのかなどを知っていくことになります。

少しだけ脚本で引っかかったのが、「都合のいい存在」という存在です。

お話の流れとしては、タイムスリップをしているのはたすくだけではなく、いろんな人が雷に打たれてはタイムスリップして、違う人の身体に入っていて、中身が違ったり、歴史を知っていたりすることから中の人は歴史を変えようと動くのですが、抗えない大きな力によって歴史の修正が許されないんです。

その抗えない大きな力のひとつとして「都合のいい存在」というキャラクターたちが出てくるのですが、彼ら彼女らはある日突然、「都合のいい存在」として自分の知らないことを話したり思ってもないことを言ったり、体が勝手に動いたりするというのです。

そうして主人公などタイムスリップした人たちを正しい歴史のレールに乗せて行こうとするわけです。

そういう「都合のいい存在」がこの物語には何人も出てくるのですが、それが本当に都合が良すぎて、歴史の修正云々というよりも物語を進めるための駒にしか見えませんでした。

「私たちは「都合のいい存在」」なんていうセリフもあって、そんなんなしでしょ、ずるいでしょと言いたくなりました。

あとはタイムスリップによって入れ替わっていく人たちが同時代内でもいたりして、ん?ってなりました。雷タイムスリップのルールがよく分からない。

都合よく雷タイムスリップが起きている。

主人公夫婦2人が現代に戻れた意味もよく分からない。

そしていろんな人がいろんな中身になっているので、それを把握するのが結構大変でした。

最後まで誰が中に入ってるのかわからない人もいましたし。

その辺が残念ポイントです。

同じタイムスリップ時代劇だった「飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ」の方が、そういう都合の良さは少なめだったかなと。(都合の良さは感じたは感じたんですが。)

しかし、それは置いておいて、各キャラクターの奥さんとのエピソードが本当にいい!

泣きまくりです。

時に優しく時に厳しく、様々な方法で奥さんたちは夫を支えるのですが、それがもう本当に泣けます!

今回観に行って思った大きな感想は「王道っていいな」ってことと「結婚したいな」ってことでした。笑

私もそんな風に支えてくれる配偶者が欲しい。。。

メリット・デメリットで語るのはおかしいかもしれませんが、この時代は夫婦であるということのメリット・意味が大きかったのかなぁなんて思いました。

今、普通は「家」のことなんて考えませんもんね。

お互い支え合って生きて行くっていうのは夫婦の理想像ではないでしょうか。

だから結婚するなら、自分にとってプラスがあって、尊敬できる人で、だけど緊張とかはしない人がいいですね。

キャラクターたくさん出てくるんですが、一人一人とても立っていていいなぁ〜と思いました。役者も楽しそう。終わった後劇団員と自分だったらどの役をやりたいかみたいな話も盛り上がりました。

ちなみに私は三成、吉継、家康あたりがやりたかったです!

アクションも凄かった。刀二本持って飛んで回ってましたよ。何あの身体能力。

演出面ではやはり段差と照明を使ってコロコロと場面を転換していくのが、私はとても好きです。

わかっていても泣ける、わかっていても楽しい、ワクワクするっていうのは「王道」の良さですよね。

「王道」が書けない私としては非常に、改めて「王道」の良さを痛感する物語でした。

なんか本当はもう少し書きたいことあった気がしたのですが、さすがに1ヶ月以上も経つと忘れていて。。。

やっぱりこういうのは早めに書かないとダメですね。もしくはメモを取っておくか。。。

次回公演も楽しみにしております。

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