どーも、ついに医者に痩せろと言われたBobsonです。
本格的にダイエットしなければ……。
と、いうか、私の場合人並みに食べてりゃ痩せると思うんですよねー。
食生活が異常なので。
なんせマックで2千円越えする男ですから。
気をつけまーす。
さて先日、私が好きなボクラ団義さんの「戦国アイドルタイム」を見てきました。
いっつも1人で観に行ってたのですが、今回は劇団のメンバーにオススメして一緒に見に行っていたので、その人が気にいるか不安でしたが、終演後思わず顔を合わせてニンマリしてしまうほど気に入っていただけたようで何よりでした。
そんな今回のお話のあらすじです。
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数々の戦さ場で武功を立てた武士、七曲左之助時継(ななまがり さのすけ ときつぐ)であったが、戦さ場で総大将の命令に背いた為にお城をクビになる。城下の長屋に家を借りている左之助だったが、浪人になったとしたら家の借賃も払えない。おまけに左之助の妻・恵那(えな)は、由緒正しい武士の家系である深山(みやま)家の娘であり、左之助が城をクビになったことが知れれば離縁して実家に返すことになりかねない。それ以前に家柄を気にする恵那からほとほと愛想を尽かされるに違いない。 左之助は決意を固める。「隠し通すしかない」 しかし決意した左之助の元に、いとも簡単に現れる「城をクビになったんなら長屋から出てってくれよ」と言う長屋の管理人。更には「侍じゃなくなったんならやっと堂々と復讐出来る」と現れる、かつて左之助に戦さ場で 親類を討たれたという村の百姓。 「ねえ、君たち。儂、暇なことバレたくないって言ってるじゃん」 企画演劇集団ボクラ団義10 周年記念公演第二弾は、戦国武将が暇すぎる日常(アイドルタイム)で、ひたすら色々と隠し続ける長屋劇!!クビになったことをひた隠す左之助の元に次々現れる、“クビになったからこそ現れる人間たち” 隠し通す為に囲炉裏に縁側にと駆け回るその様は、まるで戦国武将の“日常ダンス”!!ついには信頼していた家臣たちからも、「儂らはどこに行ったらいいんだ」と詰め寄られる始末。窮地を乗り切るための方法は、まさかの「歌」と「踊り」……? 「有名武将も、見方を変えれば人殺し」。輝かしい功績と、買い続けた憎しみが生んだ、“歴史に残る大きなことは何も起こらない”長屋シチュエーション舞い話(まいわ)劇!!
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ストーリーは切り口がすごい面白いです!
特にあらすじ以上のことは起きないのですが、その切り口の斬新さから飽きずに見ていられるといった感じでしょうか。
侍なの話なのに部屋から出ないの?笑
いいですよねー。面白いですよねー。
侍が出てくるなら合戦とか城とか出したくなっちゃうところをあえて「長屋」だけ。
その切り口が思いつかないなーと感激でした。まあ私元々時代物書かないんですが。。。
演出面では、動きとテンポ、緩急の付け具合がすごかったです。
タイトルやあらすじ、OPに登場する人物たちの格好から最後への展開は読めてしまうのですが、それを全く飽きさせず、かつ面白く表現していたのが良かったです。
演劇を「動」の演劇と「静」の演出に区別するならば、ボクラ団義さんが前回上演した
「ぼくらの90分間戦争」は「静」の演出でした。
同じ密室会話劇でアイドルタイム=暇な時間だからといって、もしこれが「静」の演出であったなら飽きてしまうと思います。
アイドル=暇=崇拝=いわゆるAKBとかジャニーズとかのアイドル
だからこそ「動」の演出が前半から非常に効いていて、良かったです。
そんな動きあるかい!リアリティがないわ!というツッコミもできるっちゃできますが、
この内容をリアリティを追求して演じていたらつまらないと思います。
あっち行ったりこっち行ったりワイワイ騒がしく動き回るからこその楽しさがありました。
話は変わって、本作の重要なワードとして「ごきかぶり(ゴキブリ)」が出てきます。
最初は単なる笑いのポイントに見せて後半で真面目に回収という私が好きな布石の回収方法でした。
コメディを書くならば絶対やりたいことの一つです。
この季節、本当にGは嫌ですよねー。本当に見たくもない!
運良く今年はまだ出会ってませんが、去年出会ってしまったので早めに罠を仕掛けておきました。
ラストシーンは圧巻です。ぞわぞわします。わかっててもキューンってなります。
ボクラ団義さんはこれからも追ってくぞ。そう決めさせられた1作でした。
ちなみに今回と前回で10周年記念公演第一弾、第二弾でした。
主宰・作・演出の方はパンフレットの挨拶で10周年だろうがなんだろうが「らしさ」を踏襲せずに新しいことに挑戦していきたいと語っておられました。
私もそうありたいです。
(ここまでで戦国アイドルタイムのお話は終了です。)
……が。
新しいことに挑戦することが果たして良いことなのかというのは、制作の観点からすると疑問があります。
ボクラ団義さんのように10年も続いている劇団さんとは違い、私は去年劇団を立ち上げたばかりでようやく1年といったところ。
そこで新しいことに挑戦してしまうと、せっかく最初についてくれたファンが遠のいていく可能性があります。
ポテチのうす塩味を初めて食べて気に入ってくれた人に、急にキャビア味だのアンチョビ味だのを出してもダメです。のりしお、コンソメと攻めていかなければ、お客さんは一気にお客さんを失うリスクがあるのです。
キャビア味、アンチョビ味などに手を出してみたいと思いつつも、今はしっかりうす塩味の味を極め、のりしお、コンソメと手を伸ばしていければなと。
そして一袋に1枚くらいはサプライズでピザポテトを入れれたらなと、そんな思いで現状演劇を創っております。
挑戦心がないわけではありません。常に挑戦してやろうという意識は持っています。
ですが、我々は社会人劇団として
普遍的なプライドを持って1部にしか理解されない尖ったことをする
よりも
エンターテインメントとして多くの方に理解されることをしたい
と思うのです。
……というのが主宰であり制作であるBobson。
作・演出としてのBobsonは新しいことしたいよー、尖ってたいよーと叫んでいる日もあります。
そんな私の中でバランスをとった劇団がTEAM909ってなわけです。
みなさま今後とも私とTEAM909をよろしくお願い致します。