どーも、この間駐輪場で自分のチャリと間違えて他人のチャリに鍵入れたら空いちゃって、危うく盗難しそうになったBobsonです。
なんで鍵開くの!チリンチリンの形が明らかに違うことに気がつかなかったらそのまま家帰ってましたよ……。ありがとうチリンチリン。
同じ車種なんですかね。違うような気がしますが。鍵開いちゃダメでしょう!
さて、ここ半月くらいずっと脚本のタイトルに悩んでました。
タイトルを決めるときってすごい悩みますよね。
てにをは。カタカナ。漢字。語数。etc
何ががいいか頭グルングルンします。
親が子供に名前つけるのをすごく悩むのと同じ感覚なんじゃないですかね。光宙。
と、いうわけで今回は私がかっこいいと思うタイトル10選をまとめてみたいと思います。
あくまでタイトルのみ。内容は関係ありません。
そしてランキングでもありません。「選」です。ランキングは難しすぎて決められません。。。
では参ります!
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・1・ 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」/フィリップ・K・ディック
きゃー。「〜るか」ってかっこいい!
「〜るか」系タイトルの元祖でしょうか?
未読なんですが、強烈に名前だけインパクトがあります。
ちなみに大学2年、19歳の頃の私はこれにインスパイアを受けて
「マスターは十五年前の夕食を覚えているか」というタイトルを処女作につけました。
中身全くSFじゃないですけど笑
・2・「時計仕掛けのオレンジ」/アンソニー・バージェス
もともとはロンドンの下町言葉の言い回しで「何を考えているか分からない変人」的な意味だそうです。スラングだったんですね。
洗脳による国家の奴隷「時計じかけの人間」というような意味もあるようです。
映画しか見たことないですが、「ナッドサット言葉」なんて独自のスラングも出てきますよねー。内容は好き嫌い分かれるタイプ。
スラングとか若者言葉ってバカにできません。言葉は刻一刻と変わっていくものです。
女子高生のLINEで流行ってるらしい「卍」「ワンドキ」「なしよりのあり」なんかも興味深いですよねー。
・3・「ライ麦畑でつかまえて」/J・D・サリンジャー
言わずと知れた名作ですかね。未読なんですが。汗
「The Catcher in the Rye」が英語名ですが、日本語の方がいい感じですよね。
しかし、しかしですよ。英語名を見ると「つかまえて」は明らかに誤訳です。
意訳だとしても行き過ぎというか意味不明。
大学受験で文法英語を頑張った人は「なにそれ、そんなのありなのー?」と
言いたくなるでしょう。
優れた意訳なのか誤訳かというのは賛否両論あるようですね。
・4・「吾輩は猫である」/夏目漱石
これも言わずと知れた作品。
「吾輩」っていう一人称がいいですよね。
私は基本脚本では人間しか書いてこなかったのですが、
擬人というか、普段喋らないものに喋らせる芝居もそのうち挑戦してみたいかなーという思いはあります。
・5・「そして誰もいなくなった」/アガサ・クリスティー
「クローズド・サークル」の代表的作品。
もともとは「死人島」だったらしいです。
原題は「Ten Little Niggers」。
でしたが、「Niggers」というのが、ネイティブアメリカンを差別する用語のため
「Indians」に変更。でもインディアンも差別用語ということで、
「And Then There Were None」になったということです。
差別問題がきっかけでこの秀逸なタイトルが生まれたんですねー。
・6・「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」/桜庭一樹
「〜は〜ない」系のタイトルで私が好きなやつです。
「〜は〜ない」系のタイトルって誰が最初に始めたんでしょうね。
「俺たちに明日はない」
「ポニーテールは振り向かない」
「アルキメデスは手を汚さない」
「山猫は眠らない」
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「女王はかえらない」
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
「僕は友達が少ない」etc……etc
最初に始めた人はすごいです。
砂糖菓子の弾丸という表現がいいですよね。
中身を知るとタイトルの意味がわかります。
そういう系もいいですね。
「すべてがFになる」とか。
・7・「夜は短し歩けよ乙女」/森見登美彦
中村佑介さんのイラストと相まって非常におしゃれ!
森見登美彦さんのセンスかと思ってましたが、
「ゴンドラの唄」という大正の歌謡曲の歌詞が元ネタなんですね。知らなかった。
中村佑介さんイラストでいうと
「謎解きはディナーのあとで」/東川篤哉
もナイスタイトルですよね。
・8・「限りなく透明に近いブルー」/村上龍
いやー、いい雰囲気のタイトル。
でも、もともとは「クリトリスにバターを。」ですからね。笑
卑猥すぎて改題。
「そして誰もいなくなった」もそうですが、改題によって
面白いタイトルが生まれるということが往々にしてあるようです。
小説の新人賞なんかだと受賞後にタイトルを変えて小説化したりすることも
結構あるようです。編集者の腕の見せ所ですね。
・9・「たったひとつの冴えたやりかた」/ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
「冴えたやりかた」ってなんだー。と興味をそそられますよね。
ただ、興味をそそられる分、期待値が上がってしまいます。
正直、「本当に冴えたやりかた?」と思ってしまいました。
が、いいお話ではあるのでハードルが上がりすぎていたということですね。
夏に記事書きましたが、「君の膵臓をたべたい」ってなんだー!ってハードル上げ過ぎちゃいましたからね。泣いたけど。
興味を引くタイトルは諸刃の剣だと思います。
・10・「ジェネラルルージュの凱旋」/ 海堂尊
バチスタシリーズのタイトルってかっこいいですよね。
カタカナ+「の」+2字熟語
「チーム・バチスタの栄光」
「ナイチンゲールの沈黙」
「ジェネラル・ルージュの凱旋」
「イノセント・ゲリラの祝祭」
「アリアドネの弾丸」
「ケルベロスの肖像」
どれもいいんですが、私はジェネラルルージュが一番かっこいいと思いました。
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まだまだ秀逸なタイトルはたくさんあるんですが、とりあえずこんな感じです。
あー、伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」とか入れ忘れたな。
なーんてことを考えると100選とかになっちゃうんでやめます。
・番外編・「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」/浅野いにお
なんじゃそりゃ。何回「デ」言うんですか!
いやー、タイトルで手に取ってしまいますよねー。
こういうのは私は思いつかないので、純粋にすごいなーと思います。
長いタイトルでも内容が見えてこないというのがいいんですかねー。
長いタイトルでいうと、ラノベなんかだと
「(この世界はもう俺が救って富と権力を手に入れたし、女騎士や女魔王と城で楽しく暮らしてるから、俺以外の勇者は)もう異世界に来ないでください。 」/伊藤ヒロ
とかいうクソ長いタイトルのものがあったりしますね。
ただそれは手に取ろうと思わないんですが……。
この間演劇関係の本を検索してたら
「新版・十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本」
という平田オリザさんの本を見つけました。もう、逆に読む気もしない。笑
ラノベもそうですが、長すぎるタイトルはちょっと敬遠します。
平田オリザさんでいうと
「幕が上がる」
これくらいの感じがいいですよねー。